ムーシールドによる幼児の歯科矯正


ムーシールドは、幼児期の受け口を治療するマウスピース型の矯正装置です。全世界で3万人以上がムーシールドによって治療されました。
 幼児期の反対咬合は、永久歯にはえかわる時、自然に治る場合があります。しかし、なかなか自然に治ることがないというのが現状です。特に下の前歯の6本が受け口の場合自然に治ることは困難であります。ご家族の方で受け口の方がいる場合は、さらに自然に治る可能性は低くなります。
 従来は、多くの場合で、幼児期の受け口に関しては「永久歯がはえるまで様子を見る」ということが一般的でした。しかし、ムーシールドが開発され、幼児期の受け口の治療が可能となりました。
 不正咬合は、口腔周囲筋の筋力がアンバランスであることによって起こります。ムーシールドは、強すぎる筋力を抑え、弱い筋力を鍛えることで、筋力のバランスを整えます。お口の筋肉訓練装置ともいえます。
 早期に治療しても、再び治療を必要とする場合もあります。しかし、早期から治療をする恩恵は、あごの発達のコントロールし、悪い癖などの除去など早期に行うことで、成長による悪化を防ぐことができるため、かなり大きいものと思われます。


  ムーシールドの働き

 

1.早期初期矯正治療としての働き
2.被蓋(咬み合わせ)の改善
3.舌圧と口唇圧のバランスの改善
4.舌を高位(高い位置)に保つ機能  などが一つの装置に盛り込まれています。


 これらの機能により、「歯並びを整える」というのではなく「子供の顎の成長を利用して、上下の歯の咬み合わせの関係を正常なものにしようとさせる」という目的で使用するものです。

  

  ムーシールドの効果的な症例

 

・乳歯の反対となっている前歯が4本以内
・かんだ時、前から見ると上の前歯と下の前歯の重なりがあまりない
・かんだ時、横から見ると上の前歯と下の前歯の距離が小さい
・思いっきり後ろでかんだ時に、上の前歯と下の前歯でカチカチできる
  これらのことが、できるお子様には、特に効果的です。

  

  ムーシールドの使い方

①既製品の場合は型を取る必要がありませんので、その日に直接お口の中で、(強く当る部分などは削る必要があります)調整を行ない、装着できるようにします。

 

②ムーシールドはただお口の中に入れたらいいというものではなく、舌を上に上げて、ムーシールドの上に入れるようにしなければなりません。
いきなりは無理ですので、練習が必要になります。

 

③後はお家で寝る時に…となるのですが、最初から上手くいくわけではありません。
最初は根気も必要となりますが、下のような感じでやってもらえるといいかと思います。

 

★最初はムーシールドをお口に入れても、やはりお口の中がいっぱいになるために、お子さんはさすがに拒否反応を示します。慌てて無理をせず、まず1回、口に入れさせてくれるようにするところから始めて行きます。1~2週間ほどでなれるお子さまが、ほとんどです。
★上手に入れたら褒めてあげてください。それによってムーシールドを入れる事によって親が喜んでくれてると感じてくれるでしょう。
★初日は数十秒でもいいです。次の日はその倍入れていられるように…と、徐々に慣れさせていきましょう。
★次に舌を上に上げる事。なかなか難しいとは思いますが、「舌を上げてみて」とか「つばを飲んでみて」と声をかけてあげながら練習しましょう。
★好きなDVDやTVなどを見ているときは、無意識になるために自然と入れてもらえやすくなる時もあります。
★こういった事の繰り返しにはなるわけですが、段々夜間寝てる時にずっと口の中に入れていられるようにしていきます。

 

④ムーシールドを渡したらそれで終わり、放りっぱなし、というわけではありません。飾っていても何の効果もありません。使って初めて効果の現れるものですので、がんばって使ってみましょう。

 

 


 

ムーシールドで必ず受け口は、治るのですか?

症例によっては難しい場合もありますし、上手く行かない場合もあります。特に、かみ合わせが深く、下あごがかなり出ている場合にはむずかしいです。
 しかし、ただ何もせずにそのままにしておいて、将来的に矯正をするとなる場合に比べたら、もし結局矯正が必要になるとしても、少なからずリスクは低く抑えられると思われます。
 ムーシールドだけで反対咬合を完全に治すものと考えてもらうより、一連の矯正治療の流れの中での一番初期の段階に行なうものだと考えてもらった方がいいかもしれません。

 

 


 

3歳しかダメなんですか?

既製品のムーシールドですので、サイズは1種類しかありません。(3~5歳くらいまで用になります)
例えば永久歯が生えてきた(6歳ごろ)くらいの場合だと大きさ的に歯が全部入りきらないので、使えない、という事になります。サイズの大きいムーシールドも実はありますが、6歳くらいになると歯科治療においてもできる事が増えるので、他の治療選択範囲も増えます。
 3歳じゃないとダメ、というわけではないですが、その頃から行なうのが最も効果的だと言えるでしょう。

 

 


 

寝ているときだけで、いいんでしょうか?


 昼間も使った方が改善、効果は早くみられるでしょうが、着けている時は話す事や食事なども出来ないわけですし、小さなお子さんの気持ちなどを考えると就寝時のみの使用が望ましいと思います。

 矯正治療を始めると、早く直って欲しいという親心からあせってしまわれる親御さんも多いですが、成長のある間は受け口の場合、ずっとみていかなければならない治療ですので、ゆったりとしたお気持ちでゆっくりと治療を受けられた方が、矯正治療に飽きがこなくいい結果が待っています。

 

 

はぐくみの森 歯科クリニック

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